J2SE v 1.3 データシート Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) は、ドットコム時代に必要な機能を完備した開発および配備用プラットフォームです。当初から Web を念頭に置いて設計されているため、J2SE ソフトウェアを利用すると、他の技術を利用した場合に比べてバグの少ないアプリケーションを短期間に開発できることに加え、Web を介してさまざまなオペレーティングシステムやプラットフォームにアプリケーションを配備できます。
J2SE バージョン 1.3 では、パフォーマンスの大幅な向上と同時に、クライアント側 Java アプレットとアプリケーションを企業規模で Web に配備する機能も改善されています。その中には、新しいクライアント用 Java Virtual Machine (JVM)、プラットフォーム全域にわたるライブラリのチューニング、および Java Plug-in ソフトウェアの拡張による Web ブラウザ配備の改善が含まれます。 J2SE プラットフォームには、次の 2 つのバイナリ配布物が含まれます。
企業向けソフトウェアの開発者 (ISV、社内の IT グループ、システムインテグレータ) は、J2SE プラットフォームを使用することにより、バグが少なく顧客に配備しやすいカスタムソフトウェアアプリケーションを短期間で作成できます。J2SE ソフトウェアが提供するツールセットは、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) の作成、企業リソース (データベース、ディレクトリ、CORBA ベースのバックエンドシステム)、きめ細かなセキュリティ、多くの開発用 API および関数へのアクセスに対応しています。 J2SE ソフトウェアの新機能
パフォーマンスの向上Java HotSpot Client Virtual Machine は、特にクライアント側 Java アプレットおよびアプリケーションの高速実行を目的に設計されました。プラットフォーム全体でライブラリを最適化することより、Java アプレットとアプリケーションのパフォーマンスおよび忠実度が大幅に改善されました。このため、ユーザは、Java アプレットおよびアプリケーションの起動時間が短縮されたことを体感できます。さらに、メモリ使用量が低減されたために、システムメモリをより効率的に利用できます。 Web 配備の簡略化Java アプレットは、システム管理者が更新するまで、ローカルディスクに格納されるようになりました。このため、次回 Web ページにアクセスすると、Web 経由でアプレットがダウンロードされるのではなく、ローカルに格納されたアプレットが起動されるため、Java アプレットのパフォーマンスが劇的に改善されます。ネットワークトラフィックも低減されます。 Java オプションパッケージをインストールすることにより、JRE と Java オプションパッケージを柔軟に組み合わせて、カスタムアプリケーションを作成できます。基盤のプラットフォームには存在しない、独自の拡張機能に依存する新規ソリューションを配備することも可能です。 クライアント側の配備Java 言語で記述することにより、アプレットおよびアプリケーションを世界中のさまざまなロケールに配備できるのは、Java 言語が国際化 (I18N) に対応しているためです。Sun は、特に中国語で有用なビロウザスポット編集をサポートすることで、引き続き I18N サポートを強化しました。エンドユーザは、ビロウザスポット編集機能を利用して、Java アプレットおよびアプリケーションで漢字を入力できます。 新たな Java Sound API により、マルチメディアを利用したアプリケーションの配備が一層容易になりました。この Java Sound API を利用すると、オーディオおよび MIDI データのキャプチャ、処理、および再生が可能になります。このため、通信教育用などの拡張サウンド機能を必要とするアプリケーションを、開発および配備できます。 企業規模での相互運用性現在の Java クライアントソフトウェアには、受注処理、会計処理、顧客管理等を行う企業の従来型バックエンドソフトウェアへの接続およびやり取りが不可欠です。このため、J2SE バージョン 1.3 には、新たな CORBA 接続ソフトウェア (RMI/IIOP) およびディレクトリアクセス (JNDI) が用意されています。 CORBA は標準に準拠した分散型コンピューティング環境で、バックエンドシステムで広く採用されています。この環境内で Java アプレットおよびアプリケーションを相互運用することにより、アプリケーション開発時間の短縮や既存のソフトウェアの再利用が可能になります。 ディレクトリサービスも企業では欠かすことができません。Java アプレットおよびアプリケーションは、JNDI を介して Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) をサポートするディレクトリに接続できます。LDAP は、ソフトウェアアプリケーションが必要とする情報 (ユーザ名、アドレス情報、電話情報、アクセス権限など) にアクセスするためのプロトコルです。他のネームサービスやディレクトリサービスもサポートされています。 他のセキュリティRSA 署名および X.509 証明書のサポートにより、Java アプレットおよびアプリケーションを非 Java アプリケーションとして使用する場合と同様のセキュリティを得ることができます。 RSA は、デジタル署名など、広く普及したセキュリティ機能を提供します。Java アプレットおよびアプリケーションは、RSA デジタル署名を認識できるようになりました。また、Jarsigner ユーティリティを使って、Netscape 署名ツールで署名された JAR ファイルを検証することもできます。X.509 証明書は、使用中のソフトウェアが、信頼されない第三者ではなくソフトウェアベンダーから提供されたものであることを証明する機構として、ベンダーにより利用されます。 開発生産性の向上Java 言語でアプレットまたはアプリケーションを記述する際、マルチモニターのサポートにより出力を複数画面に同時に表示できるため、プログラマの生産性が向上します。 自動化されたテスト機能およびユーザ補助機能に対応した Robot API により、JFC/Swing および AWT ベースの Java アプレットおよびアプリケーションの自動テストが容易になります。自動化により、テスト時間が短縮されるため、プログラマは開発過程でソフトウェアの更新および繰り返し処理をより迅速に実行できます。さらに、オートメーション機能を必要とする Java アプレットおよびアプリケーション (コンピュータを利用したトレーニングやユーザ補助機能を利用するアプリケーションなど) で、Robot API を使用することもできます。 Java Platform Debugger Architecture (JPDA) を利用することにより、サードパーティの開発ツール提供者は、内部の JVM 情報にアクセスできます。一方、JPDA デバッグ機能を統合する Java 開発ツールを使用することで、よりバグの少ないソフトウェアを作成できます。J2SE バージョン 1.3 用に完全に記述し直された javac により、Java 言語で記述されたソフトウェアのバイトコードへのコンパイル速度が大幅に向上しました。 システム要件Java 2 SDK は、Intel アーキテクチャプラットフォームで稼動する Microsoft Windows 2000、NT、98、および 95 オペレーティングシステムに対応しています。付加的な要件および推奨事項は次のとおりです。
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