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Java 2 SDK, Standard Edition
Version 1.4.2 での
拡張および変更点

英語版
はじめに

OS およびハードウェアプラットフォーム
サポート対象のシステム構成
64 ビット Intel Itanium プロセッサ
仮想マシン
実行時性能
クライアント Hotspot コンパイラ
サーバ Hotspot コンパイラ
コアライブラリ
ネットワーク
New I/O
I/O
国際化
JAXP
セキュリティ
統合ライブラリ
CORBA、Java IDL、Java RMI-IIOP
Java Naming and Directory Interface API
ユーザインタフェース
Java Sound テクノロジ
Java 2D テクノロジ
インプットメソッド
AWT
Swing
配備
Java Update (1.4.2_01 以降)
起動時間の短縮
アプレット
Java Plug-in テクノロジ
Java Web Start 1.4.2
ツールおよびツールアーキテクチャ
Java プラットフォームデバッガアーキテクチャ
Java Virtual Machine Profiler Interface
Java コンパイラ (javac)
Javadoc ツール

はじめに

このドキュメントでは、Java 2 SDK, Standard Edition 1.4.2 プラットフォームで導入された重要な変更点についてまとめています。関連情報については、次のドキュメントも参照してください。
リリースノート - 既知のバグ、回避方法、その他の重要事項
Java Community Process Review for 1.4.2 Beta API Specification
(30 日間のレビューは、2003 年 5 月 5 日 (月) で終了しました)
Sun のバグデータベースに格納されている項目には、「バグ」または「RFE (Request for Enhancement)」と併記します。

OS およびハードウェアプラットフォーム

このページでは、特定の J2SE テクノロジにおけるプラットフォーム依存の拡張および変更点にプラットフォーム名 (Windows、Linux、Solaris など) を併記しています。 「OS およびハードウェアプラットフォーム」も参照してください。

サポート対象のシステム構成

Java 2 Platform, Standard Edition, v 1.4.2 でサポートされるプロセッサ、オペレーティング環境、デスクトップマネージャの一覧は、「サポート対象のシステム構成」を参照してください。

64 ビット Intel Itanium プロセッサ

J2SE 1.4.2 は、Itanium IA64 プロセッサを完全にサポートします。 JRE 1.4.1 には、Itanium 用としてバイトコードインタプリタしか付属していませんでしたが、1.4.2 からサーバ JIT コンパイラのサポートが追加されました。

開発者は、IA64 用 JRE を再配備する場合、SDK から構築できます。

仮想マシン

実行時性能

1.4.2 では、実行時性能が次のように拡張されています。問題点については、仮想マシンのリリースノートも参照してください。
  • インタプリタしか付属していない Itanium 用 1.4.1 が、サーバコンパイラの追加により拡張されました。性能は、1.4.1 の 30 倍まで向上しています。

  • Class.forName とその関連メソッドを多用するアプリケーションの性能が大幅に改善されました。

  • -Xcheck:jni スイッチを使った Java Native Interface の使用率チェックが、1.4.1 のときより広範囲かつ確実に行われるようになりました。

  • サードパーティのメモリマネージャが、JVMPI および JVMDI の使用時も正常に機能するようになりました。

クライアント HotSpot コンパイラ

1.4.2 では、クライアント HotSpot コンパイラが次のように拡張されています。問題点については、仮想マシンのリリースノートも参照してください。
  • コンパイル速度とフットプリントが改善されました。

サーバ HotSpot コンパイラ

1.4.2 では、サーバ HotSpot コンパイラが次のように拡張されています。問題点については、仮想マシンのリリースノートも参照してください。
  • プロセッサとオペレーティングシステムでサポートされていれば、IA32 プラットフォーム上で SSE 命令や SSE2 命令を使用できるようになりました。

  • 定数による整数の除算が高速化されました。

  • 2 乗による浮動小数点除算が高速化されました。

  • NullPointerException 処理が高速化されました。

コアライブラリ

ネットワーク

J2SE 1.4.2 で追加された重要なネットワーク機能と拡張機能は次のとおりです。

  • NTLM 認証

    Windows プラットフォームで http および https の NTLM 認証がサポートされるようになりました。この機能の動作を変更するシステムプロパティの詳細については、ネットワークのプロパティを参照してください。4626557 も参照してください。

  • 関連 URL への HTTP リダイレクトをサポート

    1.4.2 より前のリリースでは、Http 応答の [Location] フィールドに、リダイレクト URL を絶対 URL で指定する必要がありました。これは、RFC 2616 の仕様です。ところが、IE や Netscape をはじめとする一般的なブラウザでは、[Location] フィールドに相対 URL を指定できる場合があります。1.4.2 では、こうした一般的なブラウザと矛盾がないようにクライアントの動作を変更しています。 4726087 を参照してください。

このリリースのネットワーク機能に関する既知のバグおよび問題点については、ネットワーク機能のリリースノートを参照してください。

New I/O (NIO)

J2SE 1.4.2 では、java.nio 機能が次のように変更されています。
  • プリミティブチャネルクラスの finalize() メソッド (SocketChannel、ServerSocketChannel など) が削除されました (4777499)。性能テストによると、これらのメソッドは、1 秒間に大量のオープンチャネルを処理するサーバタイプアプリケーションにおいて重大な (100 倍の) ガベージコレクションペナルティを課します。ユーザコードでチャネルを扱う場合、ガーベジコレクタに依存するのではなく、明示的にチャネルを閉じるように記述する必要があります。

NIO のリリースノートも参照してください。

I/O

Windows 2000/XP では、対応する ANSI コードページを持たない Windows ロケールのデフォルトエンコーディングが utf-16le から utf-8 に変更されました。この変更により、こうしたロケールの書記体系を処理できるようになっただけでなく、ASCII エンコーディングの既存のテキスト (HTML ファイルなど) との互換性も実現されました。

国際化

J2SE 1.4.2 では、国際化機能が次のように変更されています。
  • サポート対象ロケールの変更の影響で、Windows への J2RE のインストール方法が変更されました。現在、インストーラは 1 つだけです。このインストーラは、Windows ホストシステムがヨーロッパ言語しかサポートしない場合、ランタイムとともにヨーロッパ言語のサポートをインストールします。Windows ホストシステムが非ヨーロッパ言語を 1 つ以上サポートする場合、ランタイムとともにすべての言語のサポートをインストールします。これがデフォルトの設定です。ユーザは、カスタム設定でその他の言語のインストールを要求できます。インストールとサポート対象のロケールおよびエンコーディングの詳細については、サポート対象ロケールおよびサポート対象エンコーディングを参照してください。一般的な情報については、国際化を参照してください。

JAXP

JAXP の既知の問題を参照してください。

セキュリティ

J2SE 1.4.2 では、セキュリティ関連機能が次のように変更されています。
  • Java インストールの lib/security ディレクトリ内の cacerts ファイルに次の CA (Certification Authority: 証明書発行局) の証明書が追加されました。
    別名: entrustglobalclientca
    所有者: CN=Entrust.net Client Certification Authority, OU=(c)
    2000 Entrust.net Limited, OU=www.entrust.net/GCCA_CPS incorp. by ref.
    (limits liab.), O=Entrust.net
    別名: entrustgsslca
    所有者: CN=Entrust.net Secure Server Certification Authority, OU=(c)
    2000 Entrust.net Limited, OU=www.entrust.net/SSL_CPS incorp. by ref.
    (limits liab.), O=Entrust.net
    別名: entrustsslca
    所有者: CN=Entrust.net Secure Server Certification Authority, OU=(c)
    1999 Entrust.net Limited, OU=www.entrust.net/CPS incorp. by ref.
    (limits liab.), O=Entrust.net, C=US
    別名: entrust2048ca
    所有者: CN=Entrust.net Certification Authority (2048), OU=(c)
    1999 Entrust.net Limited, OU=www.entrust.net/CPS_2048 incorp. by ref.
    (limits liab.), O=Entrust.net
    別名: entrustclientca
    所有者: CN=Entrust.net Client Certification Authority, OU=(c)
    1999 Entrust.net Limited, OU=www.entrust.net/Client_CA_Info/CPS incorp.
    by ref. limits liab., O=Entrust.net, C=US
    
  • SunJCE 暗号化プロバイダに AES (Advanced Encryption Standard) が追加されました。詳細については、『JCE reference guide』を参照してください。

  • Sun プロバイダに、SHA-256、SHA-384、および SHA-512 ハッシュアルゴリズムのサポートが追加されました。詳細については、『cryptography architecture reference guide』を参照してください。

  • SunJSSE 実装に、複数の暗号スイートのサポートが追加されました。たとえば、対称暗号として AES を使用する暗号スイート、一時的な Diffie-Hellman with RSA 認証 (DHE_RSA) 暗号スイートなどがあります。詳細については、『JSSE reference guide』を参照してください。

  • SunJSSE プロバイダによって以前から提供されていた単純な X.509 ベースの TrustManager に加えて、PKIX 準拠の TrustManager がサポートされるようになりました。PKIX 準拠の TrustManager は、デフォルトの PKIX の CertPath 実装を使って実装します。詳細については、『JSSE reference guide』を参照してください。

  • Sun プロバイダ内の PKIX の CertPath 実装は、最近公開された RFC 3280 に準拠しています。

  • Sun プロバイダの証明書および PKIX 実装に、多数の性能上の変更が加えられました。使用方法によって、かなりのレベルまで性能が改善されます。場合によっては、実行速度が以前のリリースの数倍になることもあります。こうした変更の 1 つとして、LDAPCertStore 実装にキャッシュ機能が追加された点を挙げることができます。LDAPCertStore 実装の構成方法については、『CertPath API Programmer's Guide』を参照してください。

  • Sun PKIX 実装で、CRL DistributionPoints 拡張機能が限定的にサポートされるようになりました。条件によっては、実装が自動的に CRL を検出、ダウンロードするので、手動での構成が不要になります。ただし、互換性の問題があるため、この機能はデフォルトで無効になっています。詳細については、『CertPath API Programmer's Guide』を参照してください。

  • SunJCE プロバイダ内のすべてのブロック暗号にカウンタモード (CTR) のサポートが追加されました。詳細については、『JCE reference guide』を参照してください。

  • このリリースでは、次の JGSS 拡張機能 (RFE) が実装されました。
    • 設定可能な Kerberos 設定
    • Kerberos のスレーブ KDC (Key Distribution Center) のサポート
    • Kerberos の KDC 転送用の TCP のサポート
    • Kerberos サービス チケットはサブジェクトの非公開資格に格納される

      詳細については、「New Features in Java GSS for J2SE 1.4.2」を参照してください。

統合ライブラリ

CORBA、Java IDL、Java RMI-IIOP

CORBA、IDL、RMI-IIOP の既知の問題を参照してください。

Java Naming and Directory Interface API

Java Naming and Directory Interface (JNDI) に関する項目と拡張点を、次に示します。 詳細については、JNDI のドキュメントを参照してください。
  • バグ 4639896 が修正されました。Java クライアントは、ldaps を使用して自動的にリフェラルをたどることができます。

    JNDI/LDAP サービスプロバイダは、SSL 接続経由での LDAP サーバへのアクセスをリクエストするため、LADPS URL をサポートするようになりました。LDAP URL が受け付けられるところでは、LDAPS URL も受け付けられます。

    ユーザが LDAP URL にポート番号を指定しなかった場合、非 SSL 接続用のデフォルトポートは 389、SSL 接続用のデフォルトポートは 636 になります。Java 2 SDK v 1.4.2 より前のリリースでは、SSL 接続だけでなく、すべての接続のデフォルトポートが 389 でした。

    この変更は、ポート番号を明示的に指定しないで LDAP over SSL を使用し、デフォルト SSL ポートを 389 とするアプリケーションに影響を及ぼします。389 は LDAP 用の標準非 SSL ポートなので、このような構成はあまり一般的ではありません。ポート番号を明示的に指定することによって問題を回避できます。

  • Java 2 SDK, v 1.4.2 より前のリリースでは、完全修飾ドメイン名として返される JNDI の DNS サービスプロバイダ情報にドット (.) が含まれていませんでした。このような名前は、属性値内に返されるか、Context.getNameInNamespace() の呼び出しによって返されます。これに対して、Java 2 SDK, v 1.4.2 では、JNDI の DNS サービスプロバイダ情報にドットが含まれています。

ユーザインタフェース

Java Sound テクノロジ

このリリースでの主なバグ修正および RFE は次のとおりです。

  • RFE 4558938 が実装されました。Port は、Windows と Solaris でサポートされます。

  • (RFE 番号なし): ALSA (Advanced Linux Sound Architecture) がサポートされます。このサポートは、以下の RFE 4347309 を有効にします。

  • RFE 4347309 が実装されました。Linux 上の ALSA で、同時キャプチャ/再生が可能になりました。

  • バグ 4302884 が修正されました。java.applet.AudioClip は、使用していないオーディオデバイスを解放します。

詳細については、『What's new for Java Sound in J2SE 1.4.2』を参照してください。

Java 2D テクノロジ

1.4.2 では、多数の 2D バグが修正されました。ほとんどの作業は、Microsoft Windows で堅牢性の高い全画面排他モードで行われていました。Linux ディスプレイ用 24 ビット/ピクセルのサポートにより、不正なフォントデータの処理に影響を及ぼすバグが修正されました。IDE をロックするバグも修正されました。詳細については、2D のリリースノートを参照してください。

インプットメソッド

Java 2 Runtime Environment (J2RE) 1.4.2 には、タイ語の書記体系のインプットメソッドがバンドルされています。ただし、このインプットメソッドはデフォルトでは無効になっています。有効にするには、J2RE の lib/im ディレクトリ内の thaiim.jar ファイルを lib/ext ディレクトリへ移動します。

Windows XP では、言語バー関連の問題が発生することがあります。たとえば、入力ロケールの切り替えができない (バグ: 4772373)、言語バーが表示されない (バグ: 4622023) などの問題があります。こうした問題が発生したときは、Microsoft から最新の Windows XP Service Pack を入手し、適用してください。詳細については、Microsoft Knowledge Base を参照してください。

AWT

J2SE 1.4.2 で修正された AWT の重大なバグを次に示します。
  • バグ 4648702 が修正されました。Microsoft Windows 2000 および Windows XP では、SCROLLBARS_BOTH フィールドが true に設定されていても、TextArea に垂直方向のスクロールバーしか表示されないことがあります。

  • バグ 4636311 が修正されました。リリース 1.3.1 および 1.4 の Runnable から実行すると、モード付きダイアログがハングアップすることがあります。

  • バグ 4385243 が修正されました。ANSI コードページを持たない Microsoft Windows ロケール内では、テキストを入力できません。
完全なリストについては、AWT のリリースノートを参照してください。

Swing

リリース 1.4.2 では、多数のバグが修正され、次の主要な拡張機能が追加されました。
  • Microsoft Windows XP の Look & Feel。Windows XP プラットフォームでシステムの Look & Feel を使用している場合、 Swing コンポーネントは Windows XP プラットフォームに準じます。

  • GTK+ の Look & Feel。使用している Look & Feel を特定のテーマにカスタマイズできます。

  • JFileChooser のパフォーマンスの大幅な向上
詳細については、Swing 1.4.2 のリリースノートを参照してください。

配備

Java Update (1.4.2_01 リリース以降)

Java Update は SDK/JRE の新機能です。この機能は、フレキシブルかつユーザが選択した方法で、Java の最新のアップデートを提供します。Java Update は、バックグラウンドプロセスとして動作するスケジューラ (jusched.exe)、およびアップデートオプションの種類を選択できる [Java Plug-in Control Panel Update] タブを介して動作します

SDK/JRE のインストール後にユーザがコンピュータを再起動すると、jusched.exe が起動します。jusched.exe はバッググラウンドプロセスとしてユーザからは完全に透過的に動作しますが、Windows のタスクマネージャの [プロセス] タブで確認できます。 jusched.exe をバックグラウンドで動作させたくない場合は、[プロセスの終了] ボタンをクリックして終了できます。

ユーザは、 [Java Plug-in Control Panel Update] タブを使用して Java のアップデートオプションを選択できます。ユーザは、[Automatic] または [Manual] アップデートを選択できます。[Automatic] を選択した場合は、[Advanced] ボタンをクリックしてアップデートスケジュール (毎日、毎週、毎月 ...) を選択できます。また、[Notify Me:] ドロップダウンメニューを使用すると、アップデートの通知を、アップデートをダウンロードするときとインストールする前、またはインストールする前のみに設定できます。手動アップデートは、[Update Now] ボタンをクリックすると実行できます。詳細は、[Java Plug-in Control Panel Update] タブを参照してください。

起動時間の短縮

コアライブラリが最適化され、起動時間が短縮されました。小さなコマンド行アプリケーションの場合、起動時間はおよそ 30% も短縮されます。小さな Swing アプリケーションの場合、15 〜 20% の短縮となります。

まれですが、ファイル名の正規化に関する最適化により、Java アプリケーションでホストプラットフォームのファイルシステムを表示したとき、表示内容の不一致が起こることがあります。この最適化により、File.getCanonicalFile() および File.getCanonicalPath() の呼び出しの結果は、一時的にキャッシュに入れられます。別のアプリケーションによってファイルの場所が移動した場合、以前と同様にファイルのアクセスに成功または失敗した場合でも、そのファイルの正規化の結果と実際の値に若干の差異が生じることがあります。アプリケーションは、こうした不一致とは関係なく動作する必要があります。問題の修正のため、この最適化を無効にする必要がある場合は、システムプロパティ -Dsun.io.useCanonCaches=false を指定します。

アプレット

1.4.2 では、1.4.1 の 3 つのアプレットバグが修正されました。
  • バグ 4672707 が修正されました。1.4.1 では、アプレットの stop メソッドまたは destroy メソッドからのモード付きポップアップダイアログの呼び出しは推奨されません。これらのメソッド内でモード付きポップアップダイアログを使用すると、NullPointerException が発生する、ダイアログボックスが表示されない、アプレットの終了後もダイアログボックスが動作しているなどの問題が発生することがあります。最悪の場合は、ブラウザがハングアップします。この問題は、1.4.2 で修正されました。

  • バグ 4456393 が修正されました。1.4.1 の java.applet.getDocumentBase() メソッドの API 仕様には、このアプレットを含むドキュメントのディレクトリの URL を返すと記載されています。1.4.2 では、この部分が、ドキュメント自体の URL が返されるという記載に修正されています。また、1.4.1 の java.applet.getCodeBase() メソッドの API 仕様には、アプレットの URL が返されると記載されていますが、1.4.2 ではアプレットを含むディレクトリの URL が返されるという記載に修正されています。

  • バグ 4740901 が修正されました。1.4.1 では、キャッシュを有効にした状態で Java Plug-in 経由でアプレットを配備するとき、そのアプレットが複数のクラスファイルを含む JAR ファイルに含まれていたり、そのアプレットを含む JAR ファイル内にこの JAR ファイルへのアクセスを必要とする javax.crypto.Cipher.getInstance() を呼び出すクラスが含まれていたりすると、"java.lang.IllegalStateException: zip file closed" 例外により失敗します。この問題は 1.4.2 で修正されました。

Java Plug-in テクノロジ

このリリースにおける Java Plug-in テクノロジの重要な拡張機能を次に示します (REE は Request for Enhancement の略)。
  • Java Plug-in が Mozilla 1.1 以上でサポートされるようになりました。
  • RFE 4616580 が実装されました。このリリースでは、ActiveX Bridge が再実装され、JavaBeans が ActiveX コンテナ内では ActiveX コントロールのように動作します。今回の実装は元の実装とは異なっているため、ActiveX Bridge を使用する開発者は、Beans をパッケージし直す必要があります。
  • RFE 4774842 が実装されました。JSObject が正しい DOM 要素タイプを返すようになりました。
  • バグ 4693107 が修正されました。拡張機能の配備時にバージョン形式が誤っていた場合、Java コンソールにメッセージが送信されます。
  • バグ 4706342 が修正されました。Implementation-Version 番号内のパッチ番号またはマイルストーン名で、英字 (a 〜 z) を使用できるようになりました (例: 1.4.2_1a、1.4.1-beta2)。
  • バグ 4766835 が修正されました。Java アプレットが不正な証明書を検出すると、警告メッセージが表示され、例外がスローされます。
  • RFE 4523276 が実装されました。単一の Java Plug-in コントロールパネルで、インストールされているすべてのバージョンの Java Plug-in を処理できるようになりました。
  • RFE 4744180 が実装されました。Sun の Java は、Microsoft Windows XP SP1 および 2000 SP3 内のミドルウェアコントロールを介したオプションになりました。

Java Web Start 1.4.2

このリリースでは、次の拡張機能 (RFE) が実装されています。
  • RFE 4474876 が実装されました。JAWS の実行のたびに、コンピュータ上のすべての「登録済み」JRE が自動検出されます。

    JAWS は、登録済みの JRE と未登録の JRE を認識します。登録済み JRE は、システムまたはパッケージレジストリ (Windows のシステムレジストリ、Solaris のパッケージデータベース、Linux の RPM データベース) に記録されています。未登録の JRE は、レジストリに記録されていません。たとえば、ネットワークドライブにマウントされた JRE は未登録の JRE です。

  • RFE 4723794 が実装されました。Java Plug-in、Java Web Start を含む Java 製品用のコントロールパネルインフラストラクチャが統合されました。これにより、Java Web Start のキャッシュの場所、設定ファイルの形式や場所などの文書化されていない情報を活用していた場合は、何らかの影響を受けることがあります。

  • RFE 4531885 が実装されました。JNLP URL を JAWS Application Manager から直接開いたり、ブックマークしたりできるようになりました。さらに、.html ファイルや .jnlp ファイルの使用も可能になりました。

  • RFE 4696477 が実装されました。Java Web Start は、ブラウザと同様に、ユーザにとってより使用しやすい https を使って証明書を動的にインポートします。

ツールおよびツールアーキテクチャ

Java プラットフォームデバッガアーキテクチャ (JPDA)

1.4.2 では、JPDA が次のように拡張されました。
  • JVMDI に、複数のスレッドを 1 回の呼び出しで一時停止/再開できる新しい関数が追加されました。
    jvmdiError SuspendThreadList(jint reqCount, 
                                 jthread *reqList, 
                                 jvmdiError *results)
    
    jvmdiError ResumeThreadList(jint reqCount,
                                jthread *reqList, 
                                jvmdiError *results)
    

    JVMDI 機能も追加されました。VM は、この機能を使って、これらの関数が実装されたことを通知できます。

    これらの関数は、Java 2 SDK 1.4.2 で使用されます。デバッガのスレッド数が多いとき、かなりのレベルまで性能を改善することができます。

    JVMPI にも同等の関数が追加されています。

  • 以前に実装解除された JVMDI 関数が実装されました。
    jvmdiError GetOwnedMonitorInfo(jthread thread, 
                                   JVMDI_owned_monitor_info *infoPtr)
    
    jvmdiError GetCurrentContendedMonitor(jthread thread,
                                          jobject *monitorPtr)
    

Java Virtual Machine Profiler Inteface (JVMPI)

既知の問題については、JVMPI のリリースノートを参照してください。

Java コンパイラ (javac)

Java 2 SDK の javac ソースコンパイラの拡張機能、バグ修正は次のとおりです。
  • RFE 4626998 が実装されました。クラスパスを設定する -classpath オプションの別名 -cp が追加されました。

  • RFE 4515858 が実装されました。ブートクラスパスに前置する -Xbootclasspath/p: オプションが追加されました。

  • RFE 4253402 が実装されました。javac がエラーや警告をより多く出力できるようにする -Xmaxerrors-Xmaxwarns が追加されました。

  • バグ 4707960 が修正されました。ASCII の数字が必要なところで非 ASCII の数字が使用されていると、クラッシュを防ぐため、警告が表示されるようになりました。

  • バグ 4725650 が修正されました。javac は、スイッチブロックグループ内のローカルクラスを次のスイッチブロックグループへ拡張しなくなりました。

  • バグ 4381996 が修正されました。javac は、jsr 命令を生成する代わりに、最後の節をインラインにするようになりました。

  • バグ 4175911 が修正されました。Miranda メソッドはクラスファイル内に Synthetic (合成) とマークされるようになりました。

  • バグ 4635044 が修正されました。javac は、クラス作成式の正しいデフォルトの囲うインスタンスや、スーパークラスコンストラクタの呼び出しを特定する規則を正しく実装するようになりました。

  • バグ 4329886 が修正されました。-target 1.4.2 を指定すると、javac が配列の複製のために生成するバイトコードは、複製メソッド呼び出しの修飾型として配列の型を使用するようになりました。

  • バグ 4642850 が修正されました。javac は、左辺の Object 変数との "+=" 文字列連結を許可しなくなりました。

  • バグ 4615601 が修正されました。javac は、重複したローカルクラス定義を検出しなくなりました。

Javadoc ツール

Javadoc ツールにいくつかの新機能が追加されました。また、多くのバグが修正されました。詳細については、『What's New in Javadoc 1.4.2』を参照してください。Javadoc の既知の問題も参照してください。

たとえば、次のような新機能が追加されています。

  • RFE 4525039 が実装されました。生成される直列化形式仕様に直列化 UID が追加されました。

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