java.lang.Object | +--java.lang.Long
Long クラスは、プリミティブ型 long
の値をオブジェクト内にラップします。Long
型のオブジェクトには、型が long
の単一フィールドが入ります。
さらにこのクラスは、long
を String
に、String
を long
に変換する各種メソッドや、long
の処理時に役立つ定数およびメソッドも提供します。
フィールドの概要 | |
static long |
MAX_VALUE
long 型の最大値です。 |
static long |
MIN_VALUE
long 型の最小値です。 |
コンストラクタの概要 | |
Long(long value)
プリミティブな long の引数を表す、新しく割り当てられた Long オブジェクトを構築します。 |
メソッドの概要 | |
boolean |
equals(Object obj)
このオブジェクトを指定されたオブジェクトと比較します。 |
int |
hashCode()
この Long のハッシュコードを返します。 |
long |
longValue()
この Long の値を long 値として返します。 |
static long |
parseLong(String s)
文字列の引数を符号付き 10 進数の long 値として解析します。 |
static long |
parseLong(String s,
int radix)
2 番目の引数により指定された基数を元にして、文字列の引数を符号付き long 値として解析します。 |
String |
toString()
この Long の値を表す String オブジェクトを返します。 |
static String |
toString(long i)
指定された整数を表す新しい String オブジェクトを返します。 |
static String |
toString(long i,
int radix)
2 番目の引数を基数として、1 番目の引数の文字列表現を作成します。 |
クラス java.lang.Object から継承したメソッド |
getClass,
notify,
notifyAll,
wait,
wait,
wait |
フィールドの詳細 |
public static final long MIN_VALUE
long
型の最小値です。public static final long MAX_VALUE
long
型の最大値です。コンストラクタの詳細 |
public Long(long value)
long
の引数を表す、新しく割り当てられた Long
オブジェクトを構築します。value
- Long
オブジェクトが表す値メソッドの詳細 |
public static String toString(long i, int radix)
基数が Character.MIN_RADIX
よりも小さい場合、あるいは Character.MAX_RADIX
よりも大きい場合は、代わりに 10
を基数として使います。
1 番目の引数が負の数である場合、生成された文字列の 1 番目の要素はマイナス記号の ASCII 文字 '-'
('\u002d') になります。1 番目の引数が負の数でない場合、生成された文字列には符号が付きません。
生成された文字列の残りの文字は、1 番目の引数の絶対値を表します。絶対値がゼロである場合は、単一のゼロ '0'
('\u0030'
) で表されます。そうでない場合は、絶対値を表す文字の 1 番目の文字はゼロではありません。以下の ASCII 文字を、数字の桁に使います。
これらは、'\u0030' 〜 '\u0039' と、'\u0061' 〜 '\u007a' になります。基数を N とすると、これらの文字の 1 文字目から N 文字目までが、基数 - N 桁として順に使われます。すなわち、16 進数 (基数は 16) に使われる桁の数字は 0123456789abcdef となります。0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
i
- long 値radix
- 基数Character.MAX_RADIX
,
Character.MIN_RADIX
public static String toString(long i)
toString(long, int)
メソッドに引数として指定された場合とまったく同じです。i
- 変換される long
値public static long parseLong(String s, int radix) throws NumberFormatException
long
値として解析します。文字列にある文字はすべて、指定された基数の桁に使う文字でなければなりません。これは、Character.digit
が負ではない値を返すかどうかによって調べることができます。ただし、1 番目の文字だけは、負の値を表すためにマイナス記号の ASCII 文字 '-'
('\u002d'
) であってもかまいません。以上の結果生成された long
値を返します。
L または l を型指定子として文字列の末尾に付けることは、Java プログラム言語のソースコードの場合とは違って許されません。ただし、基数が 22 よりも大きい桁の数字には、L または l が現われます。
以下に挙げる状況のどれかが発生した場合に、NumberFormatException 型の例外がスローされます。
Character.MIN_RADIX
よりも小さいか、Character.MAX_RADIX
よりも大きい
例
parseLong("0", 10) は 0L を返す parseLong("473", 10) は 473L を返す parseLong("-0", 10) は 0L を返す parseLong("-FF", 16) は -255L を返す parseLong("1100110", 2) は 102L を返す parseLong("99", 8) は NumberFormatException をスローする parseLong("Hazelnut", 10) は NumberFormatException をスローする parseLong("Hazelnut", 36) は 1356099454469L を返す
s
- long
値を含む String
radix
- 使用される基数long
値public static long parseLong(String s) throws NumberFormatException
long
値として解析します。文字列にある文字はすべて、10 進数でなければなりません。ただし、1 番目の文字だけは、負の値を表すためにマイナス記号の ASCII 文字 '-'
('\u002d'
) であってもかまいません。以上の結果生成された long 値が返されます。これは、この引数と基数 10 が、2 つの引数をとる parseLong(String, int)
メソッドに引数として指定された場合とまったく同じです。
L または l を型指定子として文字列の末尾に付けることは、Java プログラムのソースコードの場合とは違って許されません。
s
- 文字列long
値long
値を含まない場合public long longValue()
long
値public String toString()
toString(long)
メソッドの引数としてこの long 値が指定された場合とまったく同じです。public int hashCode()
Long
オブジェクトが表すプリミティブ long
値の上位 32 ビットと下位 32 ビットの排他的論理和です。すなわち、ハッシュコードは次の式の値になります。
(int)(this.longValue()^(this.longValue()>>>32))
public boolean equals(Object obj)
true
になるのは、引数が null
ではなく、このオブジェクトと同じ Long
値を含む Long
オブジェクトである場合だけです。obj
- 比較対象のオブジェクトtrue
、そうでない場合は false