java.lang
クラス Integer

java.lang.Object
  |
  +--java.lang.Integer

public final class Integer
extends Object

Integer クラスは、プリミティブ型 int の値をオブジェクト内にラップします。Integer 型のオブジェクトには、型が int の単一のフィールドが入ります。

さらにこのクラスは、intString に、Stringint に変換する各種メソッドや、int の処理時に役立つ定数およびメソッドも提供します。

導入されたバージョン:
JDK1.0

フィールドの概要
static int MAX_VALUE
          int 型の最大値です。
static int MIN_VALUE
          int 型の最小値です。
 
コンストラクタの概要
Integer(int value)
          プリミティブな int の引数を表す、新しく割り当てられた Integer オブジェクトを構築します。
 
メソッドの概要
 byte byteValue()
          この Integer の値を byte 値として返します。
 boolean equals(Object obj)
          このオブジェクトを指定されたオブジェクトと比較します。
 int hashCode()
          この Integer のハッシュコードを返します。
 int intValue()
          この Integer の値を int 値として返します。
 long longValue()
          この Integer の値を long 値として返します。
static int parseInt(String s)
          文字列の引数を符号付き 10 進数の整数型として解析します。
static int parseInt(String s, int radix)
          2 番目の引数に指定された基数を元にして、文字列の引数を符号付き整数として解析します。
 short shortValue()
          この Integer の値を short 値として返します。
static String toBinaryString(int i)
          整数の引数の文字列表現を、基数 2 の符号なし整数として作成します。
static String toHexString(int i)
          整数の引数の文字列表現を、基数 16 の符号なし整数として作成します。
static String toOctalString(int i)
          整数の引数の文字列表現を、基数 8 の符号なし整数として作成します。
 String toString()
          この Integer の値を表す String オブジェクトを返します。
static String toString(int i)
          指定された整数を表す新しい String オブジェクトを返します。
static String toString(int i, int radix)
          2 番目の引数を基数として、1 番目の引数の文字列表現を作成します。
static Integer valueOf(String s)
          指定された文字列の値に初期化された新しい Integer オブジェクトを返します。
static Integer valueOf(String s, int radix)
          指定された文字列の値に初期化された新しい Integer オブジェクトを返します。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

MIN_VALUE

public static final int MIN_VALUE
int 型の最小値です。このフィールドの定数値は -2147483648 です。

MAX_VALUE

public static final int MAX_VALUE
int 型の最大値です。このフィールドの定数値は 2147483647 です。
コンストラクタの詳細

Integer

public Integer(int value)
プリミティブな int の引数を表す、新しく割り当てられた Integer オブジェクトを構築します。
パラメータ:
value - Integer によって表される値
メソッドの詳細

toString

public static String toString(int i,
                              int radix)
2 番目の引数を基数として、1 番目の引数の文字列表現を作成します。

基数が Character.MIN_RADIX よりも小さい場合、あるいは Character.MAX_RADIX よりも大きい場合は、代わりに 10 を基数として使います。

1 番目の引数が負の数である場合、生成された文字列の 1 番目の要素はマイナス記号の ASCII 文字 '-' ('\u002d') になります。1 番目の引数が正の数である場合、生成された文字列には符号が付きません。

生成された文字列の残りの文字は、1 番目の引数の絶対値を表します。絶対値がゼロである場合は、単一のゼロ '0' ('\u0030') で表されます。そうでない場合は、絶対値を表す文字の 1 番目の文字はゼロではありません。以下の ASCII 文字を、数字の桁に使います。

   0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
これらは、'\u0030''\u0039' と、'\u0061''\u007a' になります。radixN とすると、これらの文字の 1 文字目から N 文字目までが、基数 - N 桁として順に使われます。すなわち、16 進数 (基数は 16) に使われる桁の数字は 0123456789abcdef となります。
パラメータ:
i - 整数型
radix - 基数
戻り値:
指定された基数での、引数の文字列表現
関連項目:
Character.MAX_RADIX, Character.MIN_RADIX

toHexString

public static String toHexString(int i)
整数の引数の文字列表現を、基数 16 の符号なし整数として作成します。

引数が負の数の場合は、符号なし int 値は引数に 232 を加算した値になります。そうでない場合は、引数に等しい値になります。この値は、16 進数表記 (基数 16) の ASCII 文字列による数字となります。前に 0 は付きません。符号なしの絶対値がゼロの場合は、単一のゼロ文字 '0' ('\u0030') で表されます。そうでない場合は、符号なしの絶対値を表す文字の 1 文字目はゼロではありません。16 進数の桁には、以下の文字を使います。

 0123456789abcdef
これらは '\u0030''\u0039' と、'\ju0061''\u0066' の文字です。
パラメータ:
i - 整数型
戻り値:
16 進数 (基数 16) の引数で表される符号なし整数値の文字列表現
導入されたバージョン:
JDK1.0.2

toOctalString

public static String toOctalString(int i)
整数の引数の文字列表現を、基数 8 の符号なし整数として作成します。

符号なし int 値は、引数が負の数の場合は、引数に 232 を加算した値になります。そうでない場合は、引数に等しい値になります。この値は、8 進数 (基数 8) の ASCII 文字列に変換されます。前に 0 は付きません。

符号なしの絶対値がゼロの場合は、単一のゼロ文字 '0' ('\u0030') で表されます。そうでない場合は、符号なしの絶対値を表す文字の 1 文字目はゼロではありません。8 進数の桁には、以下の数字を使います。

 01234567
これらは、'\u0030''\u0037' の文字です。
パラメータ:
i - 整数型
戻り値:
8 進数 (基数 8) の引数で表される符号なし整数値の文字列表現
導入されたバージョン:
JDK1.0.2

toBinaryString

public static String toBinaryString(int i)
整数の引数の文字列表現を、基数 2 の符号なし整数として作成します。

符号なし int 値は、引数が負の数の場合は、引数に 232 を加算した値になります。そうでない場合は、引数に等しい値になります。この値は、2 進数 (基数 2) の ASCII 文字列に変換されます。前に 0 は付きません。 符号なしの絶対値がゼロの場合は、単一のゼロ文字 '0' ('\u0030') で表されます。そうでない場合は、符号なしの絶対値を表す文字の 1 文字目はゼロではありません。2 進数の桁には、文字 '0' ('\u0030') および '1' ('\u0031') を使います。

パラメータ:
i - 整数型
戻り値:
2 進数 (基数 2) の引数で表される符号なし整数値の文字列表現
導入されたバージョン:
JDK1.0.2

toString

public static String toString(int i)
指定された整数を表す新しい String オブジェクトを返します。引数は、符号付き 10 進数表現に変換されてから文字列として返されます。これは、引数と基数 10toString(int, int) メソッドに引数として指定された場合とまったく同じです。
パラメータ:
i - 変換される整数
戻り値:
10 進数 (基数 10) の引数の文字列表現

parseInt

public static int parseInt(String s,
                           int radix)
                    throws NumberFormatException
2 番目の引数に指定された基数を元にして、文字列の引数を符号付き整数として解析します。文字列にある文字はすべて、指定された基数の桁に使う文字でなければなりません。これは、Character.digit(char, int) が負ではない値を返すかどうかによって調べることができます。ただし、1 番目の文字だけは、負の値を表すためにマイナス記号の ASCII 文字 '-' ('\u002d') であってもかまいません。以上の結果生成された整数値を返します。

以下に挙げる状況のどれかが発生した場合に、NumberFormatException 型の例外がスローされます。

 parseInt("0", 10) は 0 を返す
 parseInt("473", 10) は 473 を返す
 parseInt("0", 10) は 0 を返す
 parseInt("-FF", 16) は -255 を返す
 parseInt("1100110", 2) は 102 を返す
 parseInt("2147483647", 10) は 2147483647 を返す
 parseInt("-2147483648", 10) は -2147483648 を返す
 parseInt("2147483648", 10) は NumberFormatException をスローする
 parseInt("99", 8) は NumberFormatException をスローする
 parseInt("Kona", 10) は NumberFormatException をスローする
 parseInt("Kona", 27) は 411787 を返す
パラメータ:
s - 整数型を含む String
radix - 使用される基数
戻り値:
指定された基数での、文字列引数で表される整数
例外:
NumberFormatException - 文字列が解析可能な整数型を含まない場合

parseInt

public static int parseInt(String s)
                    throws NumberFormatException
文字列の引数を符号付き 10 進数の整数型として解析します。文字列にある文字はすべて、10 進数でなければなりません。ただし、1 番目の文字だけは、負の値を表すためにマイナス記号の ASCII 文字 '-' ('\u002d') であってもかまいません。以上の結果生成された整数値が返されます。これは、この引数と基数 10 が、2 つの引数をとる parseInt(java.lang.String, int) メソッドに引数として指定された場合とまったく同じです。
パラメータ:
s - 文字列
戻り値:
10 進数の引数で表される整数型
例外:
NumberFormatException - 文字列が解析可能な整数型を含まない場合

valueOf

public static Integer valueOf(String s,
                              int radix)
                       throws NumberFormatException
指定された文字列の値に初期化された新しい Integer オブジェクトを返します。1 番目の引数は、2 番目の引数で指定された基数による符号付き整数を表すと解釈されます。これは、parseInt(java.lang.String, int) メソッドにこの引数が指定された場合とまったく同じです。生成された結果は、文字列に指定された整数値を表す Integer オブジェクトになります。

つまり、このメソッドが返す Integer オブジェクトの値は、次の値に等しくなります。

 new Integer(Integer.parseInt(s, radix))
パラメータ:
s - 解析される文字列
radix - 文字列 s で表される整数の基数
戻り値:
指定された基数での、文字列引数で表される値に初期化された、新しく生成された Integer
例外:
NumberFormatException - String が int として解析できない場合

valueOf

public static Integer valueOf(String s)
                       throws NumberFormatException
指定された文字列の値に初期化された新しい Integer オブジェクトを返します。引数は、符号付き 10 進整数を表すと解釈されます。これは、parseInt(java.lang.String) メソッドに引数が指定された場合とまったく同じです。生成された結果は、文字列に指定された整数値を表す Integer オブジェクトになります。

つまり、このメソッドが返す Integer オブジェクトの値は、次の値に等しくなります。

 new Integer(Integer.parseInt(s))
パラメータ:
s - 解析される文字列
戻り値:
新しく構築された Integer。文字列引数で表される値に初期化されている
例外:
NumberFormatException - 文字列が解析可能な整数型を含まない場合

byteValue

public byte byteValue()
この Integer の値を byte 値として返します。
導入されたバージョン:
JDK1.1

shortValue

public short shortValue()
この Integer の値を short 値として返します。
導入されたバージョン:
JDK1.1

intValue

public int intValue()
この Integer の値を int 値として返します。
戻り値:
このオブジェクトが表す int

longValue

public long longValue()
この Integer の値を long 値として返します。
戻り値:
このオブジェクトが表す int 値の long 型に変換された値

toString

public String toString()
この Integer の値を表す String オブジェクトを返します。値は、符号付きの 10 進数表現に変換され、文字列として返されます。これは、toString(int) メソッドの引数としてこの整数値が指定された場合とまったく同じです。
オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
このオブジェクトの 10 進数 (基数 10) による文字列表現

hashCode

public int hashCode()
この Integer のハッシュコードを返します。
オーバーライド:
クラス Object 内の hashCode
戻り値:
このオブジェクトのハッシュコード値。この Integer オブジェクトが表すプリミティブ型 int 値に等しい

equals

public boolean equals(Object obj)
このオブジェクトを指定されたオブジェクトと比較します。結果が true になるのは、引数が null ではなく、このオブジェクトと同じ int 値を含む Integer オブジェクトである場合だけです。
オーバーライド:
クラス Object 内の equals
パラメータ:
obj - 比較対象のオブジェクト
戻り値:
オブジェクトが同じである場合は true、そうでない場合は false